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しんじょ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

心所

caitasika, चैतसिक: caitta. चैत्त (S)

 詳しく言うと「心所有法」であり、の中心である「心王」に所有されるを意味している。説一切有部唯識では、さまざまな心理現象を、それぞれの心の要素の集合としてみる。心所は、その種々の要素にあたる。
 阿毘達磨の中で、世界を五つの範疇に分類するが、そのうちの一つである。

 心作用のダルマ(dharma)としては46種類を数える。
 『倶舎論』では6類46(大地法の10、大善地法の10、大煩悩地法の6、大不善地法の2、小煩悩地法の10、不定地法の8)に分ける。
 唯識説では6類51(遍行の5、別境の5、善の11、煩悩の6、随煩悩の20、不定の4)に分けられる。

 心所は、心王()と(器官)をなどを共にする。

 こころの中心体である心(心王)に付属して働く細かい心作用。詳しくは「心所有法」といい、心が所有する法という意味で、略して心所という。心が所有するから、つねに心によって起こるから、心と共に働くから、心に属するから、心所という。心所法ともいう。論書によって心所の分類法が相違する。
 『倶舎論』では大地法・大善地法・大煩悩地法・大不善地法・小煩悩地法の5種に分類する。
 唯識では遍行・別境・善・煩悩・随煩悩・不定の6種に分類して、全部で51の心所がある。

 唯識説では、対象の種々なすがたを見ることをいう。

 了2差別1名為2受等諸心所法1 〔『弁中辺論』上 T31-465a〕
助成心事、名心所故。〔『述記」5末、T43-421c〕
問、何名心所。答、心之所有、恒依心起、与心相応、繋属於心、故名心所。如王有臣、人有財等。〔『二十論述記』上、T43-982a〕