操作

あのくたらさんみゃくさんぼだい

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

阿耨多羅三藐三菩提

anuttarā samyaksaṃbodhiḥ अनुत्तरासम्यक्सँबोधिः (skt.)

 無上の真実なる完全なさとりの意で、「無上正等覚」「無上正真道」「無上正遍知」などと漢訳され、また「阿耨菩提」とも略称される。

 原始仏教から大乗仏教まで、広く仏教が目的とするさとりの意味で用いられる。

言佛陀者。謂畢竟斷一切煩惱并諸習氣。現等正覺阿耨多羅三藐三菩提故。    〔瑜伽師地論83、T30-765b〕
阿耨多羅は秦に無上と言う。三藐三菩提は秦に正徧知と言う。道にこれより大なるなきは無上なり。その道真正にして法を知らざるなきは正徧知也。    〔維摩経仏国品肇註〕
仏の所得の法を名づけて阿耨多羅三藐三菩提となす。この菩提を得るをもつてのゆゑに名づけて仏となす。いま「速やかに阿耨多羅三藐三菩提を得」といふは、これ早く作仏することを得るなり。 「阿」は無に名づく、「耨多羅」は上に名づく、「三藐」は正に名づく、「三」は遍に名づく、「菩提」は道に名づく。統べてこれを訳して、名づけて「無上正遍道」となす。     〔論註 p.154〕

 最澄は、788年(延暦7)比叡山根本中堂を建立する際、

阿耨多羅三藐三菩提の仏たちわが立つ杣(そま)に冥加あらせたまへ    〔新古今和歌集(20)〕

と詠じたという。

諸仏如来、ともに妙法を単伝して阿耨菩提を証するに、最上無為の妙術あり    〔正法眼蔵(弁道話)〕
この「あのくたらさんみゃくさんぼだい」は、書きかけです。 この記事を加筆・訂正などして下さる執筆協力者を求めています。提案やご意見はこのページのノートに書き込んで下さい。