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さんじょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

三乗

「乗」は乗物を意味する仏教語。衆生を乗せて悟りの世界へ運ぶ三種の教法という意味である。

 声聞乗・縁覚乗・菩薩乗または大乗のこと。

経論の学業は、真智を重修せしめざるゆゑに、しかのごとくいふといひ、あるひは三乗一乗の教学、さらに三菩提のみちにあらずといはんとして    〔正法眼蔵画餠〕
仏をこそ両足尊と申侍。三乗の心はかけたるなるべし    〔ささめごと 上〕


 小乗大乗(三乗)・一乗の三つ。

何以故声聞、縁覚乗皆入大乗。大乗者即是仏乗。是故、三乗即是一乗    〔勝鬘経‐一乗章〕
一乗・三乗・小乗名為三乗    〔華厳五教章‐一〕

 大乗・中乗・小乗の三つ。

大乗・中乗・小乗為三乗    〔華厳五教章‐一〕

 天乗・梵乗・聖乗の三つ。

広分別已即知。三乗、所謂天乗・梵乗・聖乗。云何天乗    〔大宝積経‐九四〕