さんもん

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三門

 寺院の山号にならって、「山門」とも書く。古くは、禅宗寺院に限らず、この称呼を同義に用いる。

 本来は、禅宗寺院の仏殿(金堂)の前にある門、南都六宗寺院の中門にあたる。三門は、空・無相・無願の三解脱門を象徴するといわれる。
 これは、仏殿を解脱涅槃にたとえ、そこに到達するために通らなければならない門である三解脱門にたとえたものである。

 三門は入母屋造(いりもやづくり)二重門を正規とし、下層左右に金剛力士(仁王)や二天、上層に釈迦や十六羅漢などを安置する。

遺構

  • 東福寺三門(1405頃)
  • 大徳寺三門(1526,1589)

山門・寺門

 「山門」は一般には寺院の表門や、寺院そのものをいうが、山門と寺門を並べるときには、山門は比叡山延暦寺を指し、寺門は三井園城寺を指す。
 10世紀末円仁円珍両門徒の抗争後、天台宗が二門に分裂したのにはじまる。山門の称は、分裂以前から延暦寺を指し、中国の天台大師智顗一門も山門と称した。比叡山を山門とするのは、山上の文殊楼を山門と呼んだことによるとも言われる。
 寺門も一般には寺の門の意味だが、山門に対し園城寺を寺門とした。

 これらを略して「山・寺」と併称することも多い。