しきかい
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
色界
rūpa-dhātu, rūpa-avacara (S)
三界(欲界・色界・無色界)の一つ。
浄妙な物質(色)から成り立つ世界。初禅天・第二禅天・第三禅天・第四禅天の4つの天(静慮)から構成される。これら4つの天はさらに次の17の天から成り立つ。
色界十七天とは、
- 初禅天の梵衆天・梵前益天・大梵天
- 第二禅天の少光天・無量光天・極浄光天
- 第三禅天の少浄天・無量浄天・遍浄天
- 第四禅天の無雲天・福生天・広果天・無煩天・無熱天・善現天・善見天・色究竟天
の17をいう。
全存在を18の種類に分ける分類法(十八界)のなかの一つ。眼の対象としての色のグループ。
- 色界何相。謂、色眼曽現見、及眼界於此増上、是色界相。〔『集論』1、T31-663b〕