しぐぜいがん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
四弘誓願
『しくせいがん』とも読む。
あらゆる仏・菩薩がおこす次の四つの誓願をいう.
- 衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど) 数かぎりない人びと(衆生)をさとりの彼岸に渡そうという誓願
- 煩悩無尽誓願断(ぼんのうむじんせいがんだん) 尽きることのない煩悩を滅しようという誓願
- 法門無量誓願学(or誓願知)(ほうもんむりょうせいがんがく) 量り知ることのできない仏法の深い教えを学びとろうという誓願
- 仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう) 無上のさとりを成就したいという誓願。仏・菩薩の決意した心を示したもの
語句には若干の異同があるが、原型は心地観経(功徳荘厳品)に見られ、定型的なものは智顗の摩訶止観 (10下)に見られる。古来、菩薩の整理・要約された誓願として「総願」と称し、唱えられた。
- 一切の菩薩、また四願を持つ。有情を成就して三宝を住持して、大海の劫の終わるとも退転なし。なにを四とするかというと、一には誓って一切衆生を度し、二には誓って一切の煩悩を断と、三には誓って一切の法門を学し、四には誓って一切の仏果を証する。 心地観経 七