じしょうしん
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
自性身
dharma-kāya; svābhāva-kāya; svābhāvika(-kāya) (S)
仏の三身(自性身・受用身・変化身)のなかの一つ。仏すなわち如来の本性としての身をいう。煩悩障と所知障とを滅して最高に清浄となったありようである真如を本体とする。受用身と変化身とを現じるよりどころ。偉大な功徳の法のよりどころであるから法身ともいう。
- 如是法身、有三相別。一自性身、謂、諸如来真浄法界、受用変化平等所依、離相寂然、絶諸戯論、具無辺際真常功徳、是一切法平等実性、即此自性、亦名法身、大功徳法所依止故。〔『成唯識論』10、T31-57c〕
- 自性身者、謂、諸善逝共有法身、最極微細一切障転依、真如為体故。〔『阿毘達磨雑集論』1、T31-694c〕
- 所謂、唯仏と仏の能く窮尽の諸法実相の位が、是である。〔両曼随〕