寂滅
vyupaśama, vyupaśama (S)、upasanta, vūpasama (P)
安らかになること。静まっていること。寂静。煩悩の火の消え果てた、心の究極の静けさ。身心一切の活動をやめて平静なること。寂静に帰して一切の相を離れていること。ニルバーナのこと。仏の境地。さとり。さとりの境地。法性真如の道理。
心の静まりかえった状態。煩悩の炎の鎮められた究極の安らぎ、悟りの境地。涅槃のこと。輪廻の世界が苦であるのに対し、涅槃の世界こそ真の楽であるとして、寂滅為楽という。
日本語では、無余涅槃から転じて、「死ぬこと」「消失すること」の意味でも使われる。