操作

たいみつ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

台密

日本天台宗に伝える密教。東寺密教(真言宗)に対する天台密教の略称。

 天台密教は、入唐した最澄順暁らから諸法を受け、805年(延暦24)高雄山寺(たかおさんじ)で日本初の灌頂を行い、翌年には遮那(密教)止観の両業の年分度者が勅許されたことに始まる。
 ついで円仁円珍が入唐して胎蔵金剛両界の密教に加え、蘇悉地の法を伝え、安然に至って教学大系が完成した。

 平安時代には台密は盛行し、その末期から分流して台密十三流といわれる。各流は、事相といわれる修法に多少の差はあるが内容は類同である。
 台密の特色は、東密が胎蔵界と金剛界の不二(ふに)を主張するに対して、蘇悉地法によって両部統合を図る三部の密教とするもので、天台の法華(ほっけ)円教と密教の融合を主張して円密一致を説く。
 さらに大乗仏教を広義の密教となし、法身大日如来と久遠釈迦如来を異名同体とし、金剛界曼荼羅に中央成身会の八十一尊曼荼羅を配して尊重する点などが東密との差異といわれている。