ばすだいば
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
婆藪提婆
Vasudeva (S)の漢字音写語。
「Vasudeva」という名の神。最初の母音が長化した「Vāsudeva」の可能性もあるけれども,「Vasubandhu」という名の由来なので、同じく短母音「va」である可能性が高いと考えておきたい。
原文が「婆藪提婆」であり「婆藪天」や「婆藪天王」でないことは,「婆藪提婆」全体が固有名詞であることを示す。すなわち「ヴァス神」でなく「ヴァスデーヴァ」である。
因みに三枝訳では「ヴァスデーヴァ(婆藪提婆)〔Vasudeva クリシュナすなわちヴィシュヌの父〕王」と訳す。