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ほんらいのめんもく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

本来の面目

 『祖堂集』(9)に

 如何(いかん)が本来の面目を見るを得ん

とあり、人間の生活活動、意識活動以前の生かされてあるいのち(存在)のありすがたをいう。自己および一切の存在の本来の分際(そのものがそのものとしてあるいのちのはたらきの事実と、そのありかた・ありよう)が_縁起・であることの実相である。

 もし人…みなともに一時に身心明浄にして大解脱地を証し、本来の面目現ずるとき…すみやかに証会の辺際を一超して、覚樹王に端坐し、一時に無等々の大法輪を転じ、究竟無為の深般若を開演す    〔正法眼蔵(弁道話)〕
 もしいまだ父母未生前の本来の面目を見ずば、真実の道人といふべからず    〔夢中問答(中)〕・