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ぼんがいちにょ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

梵我一如

 梵(ブラフマン:宇宙を支配する原理)と我(アートマン:個人を支配する原理)が同一であること、または、これらが同一であることを知ることによって、永遠の至福に到達しようとする思想。古代インドにおけるヴェーダの究極の悟りとされる。

 宇宙の全てを司るブラフマンは不滅のものであり、それとアートマンが同一であるのなら、当然にアートマンも不滅のものである。すなわち個人の肉体が死を迎えても、アートマンは永遠に存続するということであり、またアートマンが死後に新しい肉体を得る輪廻の根拠でもある。

すべての行為、すべての愛欲、すべての香、すべての味、このすべてを包括しているものは、言い表せることなく気づかない。これが心の中の我がアートマンであり、これがブラフマンである。この世を去って後、われはこれと合一すべしと思う者には、実に疑いあることなし。  〔チャーンドーギヤ・ウパニシャッド,3,14,4〕