むじしょう

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無自性

niHsvabhaava निःस्वभाव (skt.)

それ自身で孤立的に存在する本体もしくは独立している実体を「自性」といい、それを否定して「無自性」が説かれる。
自性を立てて「」(dharma)の体系を確立した説一切有部に対し、龍樹は主著『中論』において、相依(そうえ)・相待(そうたい)の縁起説を新たに展開し、その理論により自性を根底から覆して無自性を徹底させ、ここに自由で広大な「」のありかたが浸透する。「無自性=空」は、実体的な思考を排除すると同時に、いっさいのとらわれのない悟りの境地を如実に示す。