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めつど

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

滅度

parinibbāna; parinibbāpita (P), parinirvāṇa; mahā-parinirvāṇa (S)
 ニルヴァーナのこと。さとり、さとりの境界。「度」は、「(彼岸に)わたる」という意味である。〔般泥洹経、T1-182c〕〔無量寿経、T12-266a〕


 生・老・病・死などの肉体的な大きなわずらいが永久になくなって、無明の4つの流れを渡り超えることを言う。〔肇論、T45-157c〕


parinirvṛta (S)〔法華経1、T9-3b〕
 釈尊が亡くなること。仏滅。入滅。


advaya-pravṛtta (S)〔正法華1、T9-65b〕
 否定すること。滅除と同じ。

 阿弥陀仏になるなり。
 涅槃のさとりを開くなり。
 大般涅槃なり。
 二生死永絶するを滅と云ふ煩悩の大河を超越する故に渡と云ふ。〔円乗〕
 涅槃の異名なれども応身仏の涅槃に入る処の滅度なり。〔香月〕

nirvāṇa (S): nibbāba (P)
 有余無余の2つがある。これに就いては涅槃を参考にしてほしい。このために「命終証果」を双方ともに指している。

(十一) たとひわれ仏を得たらんに、国中の人・天、定聚に住し、かならず滅度に至らずは、正覚を取らじ。〔無量寿経 上、p.17〕
  佛此夜滅度 如薪盡火滅〔妙法蓮華經序品、T09.0005a〕
 世尊滅度一何疾哉〔遺教經論、T26.0290b〕
 滅生死故名爲滅度。〔大般涅槃經、T12.0536a〕