りょうぜつ
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
両舌
paiśunya (S)
原義は、陰口、中傷。仏典では、他人の仲を裂くことば、一方で聞いたことを他方に告げ口し、双方の間に不和を生ぜしめる行為をいう。「離間語(りけんご)」ともいう。十悪の一つ。
漢語の「両舌」は、2枚の舌の意であることから、一つのことを2様にいうこと、前後で食い違った発言をすることの意にも用いられる。
- それ両舌は人の親愛を離れしむるによって、別離の苦の故に地獄の苦を受く 〔『十住心論』1〕