操作

だいじゅうはちがんじょうじゅもん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

第十八願成就文

 阿弥陀仏第十八願が成就したことをあらわす文のこと。『無量寿経』下巻に

諸有衆生、聞其名号信心歓喜、乃至一念至心回向、願生彼国、即得往生、住不退転。唯除五逆誹謗正法

と説かれており、通常は

諸有の衆生、その名号を聞きて信心歓喜し、すなはち一念に至るまで心を至して回向して、かの国に生ぜんと願ずれば、すなはち往生を得て、不退転に住せん。ただ五逆と誹謗正法とを除く

と読む。親鸞は、第十八願成就文を他力回向を示した文と見て、『信巻』には

あらゆる衆生、その名号を聞きて信心歓喜せんこと、乃至一念せん。至心に回向せしめたまへり。かの国に生ぜんと願ぜぱ、すなはち往生を得、不退転に住せん。ただ五逆と誹謗正法とをぱ除く〔註 212〕

と読み、また「乃至一念」「即得往生」についても、独自の見解を示している。これらについては『一多文意』〔註 678〕などに詳細な解釈が述べられている。