しょうそう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
性相
bhāva-lakṣaṇa (S)、「相性」ともいう。性と相。
相とは存在するものの総称、性とは存在するものの本性。この二つによって全存在が包括される。相は有為(現象的存在)、性は無為すなわち真如(究極の真理)をいう。また相は事、性は理と言い換えられ、二つを一緒にして事相・理性とよぶことがある。
唯識は、ヨーガによって相を観察思惟して、その性をさとることを目的とすることから、唯識学を性相学という。
性相、則摂一切尽故。〔成唯識論枢要 上本、T43-610a〕
言唯識相性不同、相即依他、唯是有為、通有無漏、唯識即相、名唯識相、持業釈也。性即是識円成自体、唯是真如、無為無漏。唯識之性、名唯識性、依士釈也。〔成唯識論述記1本、T43-232b〕