「倶生起」の略。生れると同時に生起する先天的な煩悩。「分別起」の反対。 唯識では、邪師・邪教・邪思惟によって起る分別起の煩悩に対して、倶生の煩悩は働きが微妙で根深い、そこでまず見道で分別起の煩悩を断じたのち、修道で長い時間をかけて倶生の煩悩を断じていく。
「倶生法」の略。同時に(結びついて)生ずること。また、そのようにして生じたもの。