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ごいしちじゅうごほう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2010年8月1日 (日) 16:51時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版

五位七十五法

 仏教において、もろもろの存在の(=一切法諸法)のありかたを整理したもの。説一切有部の説を世親が『倶舎論』にまとめたもの。

 五位とは(物質)・心所(心の作用)・心不相応行(心と結びつかないものの意味で、つまり他の四以外のもの)・無為(悟りの世界)のことで、一切を五種の領域に大別した。これをさらに分類して、色法11、心法1、心所法46、不相応行法14、無為法3の計75法が立てられる。また、心所法はさらに6に分類され、大地法10、大善地法10、大煩悩地法6、大不善地法2、小煩悩地法10、不定法8とする。

1.      眼・耳・鼻・舌・身(五)、色・声・香・味・触(五)、無表色
2. 心王
3. 心所
大地   受・想・思・触・欲・慧・念・作意・勝解・三摩地
大善地  信・勤・捨・慚・愧・無貪・無瞋・不害・軽安・不放逸
大煩悩地 無明・放逸・懈怠・不信・惛沈・掉挙
大不善地 無慚・無愧
小煩悩地 忿・覆・慳・嫉・悩・害・恨・諂・誑・憍
不定   悪作・睡眠・尋・伺・貪・瞋・慢・疑
4. 不相応行  得・非得・衆同分・無想果・無想定・滅尽定・命根・生・住・異・滅・名身・句身・文身
5. 無為    虚空・択滅・非択滅