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さんじょうし

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

三定死

善導が、『観経疏』の中の、二河白道譬喩を解説した文章の中で、人間の究極の事態を表現した文章である。

我今廻亦死。住亦死。去亦死。一種不勉死者。我寧尋此道。向前而去。既有此道。必応可度〔観経疏 p.529〕
われいま回(かえ)らばまた死せん。住(とど)まらばまた死せん。去(ゆ)かばまた死せん。一種として死を勉(まぬか)れずは、われむしろこの道を尋ねて前に向かひて去(ゆ)かん。すでにこの道あり。かならず度(わた)るべし〔観経疏 p.467〕

 ここに、人間が究極の選択をせまられている状態のときに、一つの救いを見出して、それを進むしかない‥‥と説明して、称名念仏を勧めている。