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さんだい

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2017年12月21日 (木) 22:41時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (三大)

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三大

 大乗法体は人間の心に他ならないということから、心の本体(体)、すがた(相)、はたらき(用(ゆう))を合わせて三大という。『大乗起信論』(体相用)によれば、心の実体は普遍平等・広大無辺の真如であるから「体大」といい、その根底に無限の功徳如来蔵として備えているから「相大」といい、その功徳によって善行を積んで善果を得、解脱に到らせるはたらきを持つので「用大」という。
 また、三大阿僧祇劫の略。


三諦

 「さんたい」とも読む

 真俗二諦説を天台智顗三観思想によって展開させた空(くう)仮(け)中(ちゆう)の三諦をいう。
 あらゆる存在は実体のない空であるとする否定面の空諦(真諦)、実体はないが縁起による仮(かり)の存在とみなす肯定面の仮諦(世俗諦)、空諦仮諦を現象面的でない空・仮を超えた本体的面を意味する中道第一義諦で、別教の次第・隔歴の三諦に対して、円教の三諦は一諦の中に三諦を具融する即空即仮即中の円融(えんにゅう)三諦といわれる。

 天台には空・仮・中の三諦、性・縁・了の三法義    〔三部経大意〕
 三諦は一諦にして、三にあらず一にあらず。しかも三、しかも一にして、不可思議なり。三はおのおの三を具して、倶体倶用なり    〔天台法華宗牛頭法門要纂〕