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さんどう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

三道

 衆生生死輪廻を無限の過去より未来にわたり続けて行くあり方を示したもの。

 人間存在の苦悩の根源である煩悩を「惑道」、その煩悩に基づいて起こる身口意の行いを「業道」、煩悩ととにより三界六道を流転する苦悩を「苦道」という。

 「惑業苦」「輪廻三道」「三輪」などともいう。

 また、修行の階梯である見道修道無学道有学・無学)をも「三道」という。

 さらに地獄餓鬼畜生三悪道三悪趣)も略して「三道」という。

 なお、仏像の首(くび)に刻まれた3本の皺(しわ)も「三道」といい、1本または2本の場合もある。

 されば我等が一切衆生の身の中の煩悩・業・苦の三道、これも仏の法身・般若・解脱の三徳なり    〔真如観〕