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さんろん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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三論

中論』『十二門論』『百論』の3つの論書をまとめてこう呼ぶ。いずれも中観に関する論書で、この三論を所依とした三論宗が中国で出来て、日本にも伝わった。
 1に『中論』大乗中、真実の理を申明したのでこのように言う。龍樹菩薩の造った449偈、27品であり、前25品は大乗の迷執を破して大乗の實理を申ぺ、後の2品は小乗の迷執を破して小乗の實義を申べている。青目が釈を作っている。秦の羅什が刪補して訳したものが4巻ある。
 2には『十二門論』、偈頌論釈共に龍樹の所造、所明の法門が12あるので十二門論と名づけ、十二門は悉く大乗の迷執を破して大乗の実理を申べている。羅什が訳して1巻がある。
 3に『百論』、龍樹の弟子の提婆菩薩が造ったものであり、もと20品、一品各5偈あるので、偈の数に従って百論と名づけている。大小の両正を申べている。天親菩薩が釈を造っている。

参考図書