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ざんぎ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

慚愧

「慚」は「hrī (S)」の訳。様々の功徳、有徳者を尊崇する心、もしくは自らを省みて罪を恥じる心。
「愧」は「apatrāpya (S)」の訳。罪を恐れる心、または罪を他に対して恥じる心。

 「慚」は自ら罪を作らない心、「愧」は他人に罪を作らせない心。
 「慚」は人に対して恥じ、「愧」は天に対して恥じる心。

二つの白法あり、よく衆生を救く。一つには慚、二つには愧なり。慚はみづから罪を作らず、愧は他を教へてなさしめず。慚は内にみづから羞恥す、愧は発露して人に向かふ。慚は人に羞づ、愧は天に羞づ。これを慚愧と名づく。無慚愧は名づけて人とせず、名づけて畜生とす。    〔涅槃経 T12-477b〕

無慚

āhrīkya (S)

 自ら罪を作りながら、自らを恥じないこと。

無愧

anapatrāpya (S)

 罪に対して怖れない心、もしくは自ら罪を作りながら他に対して恥じない心。