「念処」は、「satipaTThaanaani (pali)、samRty-upasthaana (skt)」の訳で、「念住」とも訳す。
初期経典に説かれた修行法で、
の4種の観法によって、「常・楽・我・浄」の四顛倒を打ち破る。
後には37道品にまとめられたが、四念処だけで完結することが多い。
倶舎宗などでは、この4種を順次に観ずる「別相念処」と、各々を非常・苦空・非我と観ずる「総相念処」とに分かれる。