操作

しょうぎ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

2018年5月3日 (木) 15:17時点におけるマイコン坊主 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「=勝義= <big>paramārtha、parama-arthatas</big> (S) ①最高の対象・もの。最高の真理・真実。すべての存在するものに遍在する存在の本...」)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

勝義

paramārtha、parama-arthatas (S)

①最高の対象・もの。最高の真理・真実。すべての存在するものに遍在する存在の本性。究極の存在。「義」にあたる原語「artha」には、対象・もの・真理・目的・価値などの種々の意味があり、勝義の「義」はそれらすべてを含んだ語である。勝にあたる原語「parama」の「最高」という意味を第一と訳して第一義ともいう。
 〈唯識〉は、勝義・第一義は究極的には真如であると説く。また三性でいえば円成実性にあたる。究極的には言葉では表現できないもの。真如・実際無相法界空性などの同義語と並記されることがある。世俗の対。

②三種の勝義。

  1. 義勝義  対象としての勝義。勝れた智慧である根本無分別智の対象としての真如をいう。
  2. 得勝義  獲得されたものとしての勝義。涅槃をいう。
  3. 行勝義  実践行としての勝義。さとりに至る道である聖道をいう。


勝義有三。一義勝義、謂、真如、勝之義故。二得勝義、謂、涅槃、勝即義故。三行勝義、謂、聖道、勝為義故。    〔『成論』8,大正31・47c〕