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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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nitya (skt.)
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 生滅・変化なく、永久に常に存在すること。[[むじょう|無常]]の対語。[[まよい|迷い]]・[[うい|有為]]の世界が無常であるのにたいし、[[さとり|悟り]]・[[むい|無為]]の世界は永遠であると考えられている。
 
 生滅・変化なく、永久に常に存在すること。[[むじょう|無常]]の対語。[[まよい|迷い]]・[[うい|有為]]の世界が無常であるのにたいし、[[さとり|悟り]]・[[むい|無為]]の世界は永遠であると考えられている。
  
 
 [[しんり|真理]]が永遠であること。2種の常住が区別されることがある。
 
 [[しんり|真理]]が永遠であること。2種の常住が区別されることがある。
# 生滅・変化の全くない静的・固定的な常住(kuuTasthanitya)
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# 生滅・変化の全くない静的・固定的な常住(kūṭasthanitya)
# 常に変化を繰り返しながらも永遠に存在し続けていく動的な常住(pariNaaminitya)
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# 常に変化を繰り返しながらも永遠に存在し続けていく動的な常住(pariṇāminitya)
  
:衆生の尽く仏と作(な)ることなければ、如来の常住なりといふこと明らかなり    〔[[さんぎょうぎしょ|勝鬘経義疏]]〕
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 衆生の尽く仏と作(な)ることなければ、如来の常住なりといふこと明らかなり    〔[[さんぎょうぎしょ|勝鬘経義疏]]〕

2019年2月7日 (木) 16:27時点における最新版

常住

nitya (S)

 生滅・変化なく、永久に常に存在すること。無常の対語。迷い有為の世界が無常であるのにたいし、悟り無為の世界は永遠であると考えられている。

 真理が永遠であること。2種の常住が区別されることがある。

  1. 生滅・変化の全くない静的・固定的な常住(kūṭasthanitya)
  2. 常に変化を繰り返しながらも永遠に存在し続けていく動的な常住(pariṇāminitya)
 衆生の尽く仏と作(な)ることなければ、如来の常住なりといふこと明らかなり    〔勝鬘経義疏