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じょうどう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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成道

abhisaṃbodhi (S)
 サンスクリット原語は「完全に悟る」という意味である。「悟り」を完成すること。とくに釈尊のさとりを指す。「得道」「成仏」と同じ意味である。
 漢語「道」は、儒教では人倫の道を、道家・道教では形而上的な絶対的存在を意味したが、仏教ではそれを踏まえてbodhi(悟り)の訳語に当てた。


 仏道を完成するという意。成仏、得仏、得道、成正覚ともいう。
 菩薩が修行を完成して仏のさとりを開くこと(八相成道)。仏陀は菩提樹の下で成道したと伝え、その年時には異説が多いが、中国では臘八(12月8日)説が行われるようになり、この日に修める法会を成道会・臘八会といい、特に禅宗で重んずる。
 天台宗では、三乗教の菩薩は初・第二・第三阿僧祇劫および百大劫の四修行段階を経てのち成道するとするから四階成道という。
 ただし有部などの小乗教ではこれを、

  1. 三阿僧祇劫
  2. 百大劫
  3. 菩薩の最後身に九地のうち下八地の煩悩を断つ
  4. 三十四心断結成道する

の四段階とする。

上堂

 古くは「陞座(しんぞ)」と同じ。『祖堂集』(8)に

師は上堂する毎(ごと)に示誨して云う

とあるように、住持などが、説法を行う建物である法堂(はっとう)の須弥壇に上り説法すること。
 古くは、不定期に説法は行われたが、次第に公界(くがい)上堂(定時の上堂)として定期に朝行われ、年分行持の四節上堂(結夏(けつげ)・解夏(げげ)・冬至(とうじ)・年朝(ねんちょう))や月分行持の五参上堂(1,5,10,15,20,25の各日)として定着した。早参(そうさん)または大参(たいさん)ともいう。
 説法内容も修行者中心から、皇帝の聖寿を祝祷する(祝聖(しゅくしん))などの祈祷中心へと変化がみられるようになった。

 上堂の語はまた、粥飯(しゅくはん)のために僧堂(食堂)に上る場合や、僧堂の上間(じょうかん)(堂に向って右)をいうこともある。