じょうらくがじょう
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
常楽我浄
凡夫が自己と世界との真相を知らないで、永遠に存在し(常)、楽しみであり(楽)、自由な主体をもち(我)、きよらかである(浄)、とする誤った見解(四顛倒)の内容。
ものの真実の在り方に反し、無常を常、苦を楽、無我を我、不浄を浄と思うこと。
涅槃(さとり)の徳は、絶対の永遠であり(常)、楽しみであり(楽)、能動的な自在者であり(我)、きよらかである(浄)こと。これを四徳または涅槃の四徳という。
ニルヴァーナの四徳を表わす。ニルヴァーナは永遠であり(常)、安楽に満ち(楽)、絶対であり(我)、清浄である(浄)ためである。特に『涅槃経』に説かれる。〔四教儀註〕〔往生要集、T84, 77a〕
法界の4つの属性を言う。〔大方等無想経2、T12, 1083a〕