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「じんし」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(尋伺)
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 推求すること。〔有部律破僧儀 T24-134b〕
 
 推求すること。〔有部律破僧儀 T24-134b〕
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=尋思=
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<big>anuvi-tark: tarka: paryā-iṣ: paryeṣaṇā: vitarka</big> (S)
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 追求すること。たずねること。調べること。言葉で何かと考えること。あれこれと考え思いをはせること。悪い[[じんし|尋思]]のなか欲尋思・患尋思・害尋思は、出家をねがうことをさまたげる尋思であり、眷属尋思・国土尋思・不死尋思は定まった心である[[さんまじ|三摩地]]をさまたげる尋思である。<br>
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 [[しじんし|四尋思]]のことを言う場合もある。
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; 義と事と相と品と時と理とに於て尋思す
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; 婆羅門ありて性として尋思し、性として観察して尋思の地に住す
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; 此の菩提は不思議にして一切の尋思の道を超過す

2019年11月12日 (火) 08:49時点における版

尋伺

vitarka-vicāra (S)

 「」と「」のこと。小乗のアビダルマに於いて、不定法のうちの2つの心所。
 「尋」は対象を粗く考えることで、「伺」は対象を微細に考察することである。旧訳では「覚観」としている。〔倶舎論4〕


vitarkayati (S)

 推求すること。〔有部律破僧儀 T24-134b〕

尋思

anuvi-tark: tarka: paryā-iṣ: paryeṣaṇā: vitarka (S)

 追求すること。たずねること。調べること。言葉で何かと考えること。あれこれと考え思いをはせること。悪い尋思のなか欲尋思・患尋思・害尋思は、出家をねがうことをさまたげる尋思であり、眷属尋思・国土尋思・不死尋思は定まった心である三摩地をさまたげる尋思である。
 四尋思のことを言う場合もある。

 義と事と相と品と時と理とに於て尋思す
 婆羅門ありて性として尋思し、性として観察して尋思の地に住す
 此の菩提は不思議にして一切の尋思の道を超過す