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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(世第一法)
(世第一法)
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 未だ真理を見ていない世間の異生としの最後の最も勝れたありよう。この位を経て間隙なくして次の瞬間に真理([[したい|四諦]]の理、[[しんにょ|真如]]、[[ゆいしきしょう|唯識性]])を見る[[けんどう|見道]]に入る。〔『婆沙』2、T27-5b以下 :『倶舎』23、T29-119c〕
 
 未だ真理を見ていない世間の異生としの最後の最も勝れたありよう。この位を経て間隙なくして次の瞬間に真理([[したい|四諦]]の理、[[しんにょ|真如]]、[[ゆいしきしょう|唯識性]])を見る[[けんどう|見道]]に入る。〔『婆沙』2、T27-5b以下 :『倶舎』23、T29-119c〕
  
; 依無間定、発上如実智、印二取空、立世第一法。謂、前上忍、唯印能取空、今世第一法、二空双印、従此無間、必入見道、故立無間名。異生法中、此最勝故、名世第一法。〔『成論』9、T31-49b〕
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; 依無間定、発上如実智、印二取空、立世第一法。謂、前上忍、唯印能取空、今世第一法、二空双印、従此無間、必入見道、故立無間名。異生法中、此最勝故、名世第一法。〔『成唯識論』9、T31-49b〕

2020年5月17日 (日) 23:46時点における版

世第一法

laukika-agra-dharma (S)

 5段階の修行の第2の位である加行位に4つの段階(世第一法)があるなかの最後。
 未だ真理を見ていない世間の異生としの最後の最も勝れたありよう。この位を経て間隙なくして次の瞬間に真理(四諦の理、真如唯識性)を見る見道に入る。〔『婆沙』2、T27-5b以下 :『倶舎』23、T29-119c〕

 依無間定、発上如実智、印二取空、立世第一法。謂、前上忍、唯印能取空、今世第一法、二空双印、従此無間、必入見道、故立無間名。異生法中、此最勝故、名世第一法。〔『成唯識論』9、T31-49b〕