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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 「せう」とも読む。インドの[[びばしゃ|毘婆沙]]の[[ろんじ|論師]]の一人。佛滅後400年に出世し、婆沙四評家の一人となり、[[カニシカ|迦膩色迦]]王[[カシュミール|迦湿彌羅]]國において[[さばたぶ|薩婆多部]]の[[さんぞう|三蔵]]を結集するとき五百賢聖の上座となり、又[[うぶ|有部]]宗輪論を著して小乗の二十部を叙す。
 
 「せう」とも読む。インドの[[びばしゃ|毘婆沙]]の[[ろんじ|論師]]の一人。佛滅後400年に出世し、婆沙四評家の一人となり、[[カニシカ|迦膩色迦]]王[[カシュミール|迦湿彌羅]]國において[[さばたぶ|薩婆多部]]の[[さんぞう|三蔵]]を結集するとき五百賢聖の上座となり、又[[うぶ|有部]]宗輪論を著して小乗の二十部を叙す。
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: その王この時、諸の羅漢と彼方より至ってこの地に居する。世友曰く、諸賢、法に於て疑なし、仏に代わって教化を施す。まさに大義を集め、正論を製することを欲す。我、不敏と雖も、粗く微言に達す。研じてその趣を得るか。諸の羅漢曰く、言もって是を若すべからず、汝塀居で宣べ、疾く無学を証し、已にここに会し時に未だ暗からず。〔西域記3、T51-886c〕

2020年5月20日 (水) 22:02時点における最新版

世友

Vasmitra (S)

 「せう」とも読む。インドの毘婆沙論師の一人。佛滅後400年に出世し、婆沙四評家の一人となり、迦膩色迦迦湿彌羅國において薩婆多部三蔵を結集するとき五百賢聖の上座となり、又有部宗輪論を著して小乗の二十部を叙す。

 その王この時、諸の羅漢と彼方より至ってこの地に居する。世友曰く、諸賢、法に於て疑なし、仏に代わって教化を施す。まさに大義を集め、正論を製することを欲す。我、不敏と雖も、粗く微言に達す。研じてその趣を得るか。諸の羅漢曰く、言もって是を若すべからず、汝塀居で宣べ、疾く無学を証し、已にここに会し時に未だ暗からず。〔西域記3、T51-886c〕