384-414? 後秦時代の学僧
鳩摩羅什に師事した夭逝の天才であった。
中国古典でもとりわけ老荘を好み、支謙訳の維摩経を読んで仏教に転じた。羅什を涼州の姑蔵に訪ねてその門に入り、長安ではその訳経を助けた。
のちにこの四論に宗本義を付して肇論と呼ばれた
これらは、般若・空・涅槃などに中国人として独自の思索をこらしたもので、のちの中国仏教に決定的な方向性を与えた。