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だいばだった

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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提婆達多

デーヴァダッタ(devadatta दॆवदत्त)

釈迦の従弟、または釈迦の妃ヤショーダラーの兄弟とも言う。
釈迦の弟子となったが、釈迦に敵対し、マガダ国の太子アジャータシャトルに父王ビンビサーラを殺して新王になることを勧め、みずからは釈迦に代わって教法の王になろうという野心をいだいた。五百人の比丘をひきいて教団の分裂をはかったり、種々の手段で釈迦を殺そうとしたが、いずれも失敗し、無間地獄に落ちたという。釈迦の教団における最悪人として伝承される。

この話が本当かどうか、きわめて疑わしい。むしろ、釈迦の修行面を厳しく忠実に護ろうとしたグループのリーダーであり、摩訶迦葉経典をまとめようとした時に教団を離脱し、人里を離れて修行を続けようとしたのではないか。このようなグループが19世紀末の山林の奥地に残っていて、提婆達多の教えを護って修行を続けていると言われていたと、イギリスの調査に記録されているらしい。