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てんどう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

顛倒

viparyāsa 原義は「ひっくり返ること」。

 真理にもとった見方・在り方、すなわち誤謬(ごびゅう)をいう。

  1. 誤った想念    想(そう)顛倒
  2. 誤った見解    見(けん)顛倒
  3. 誤った心の在り方 心(しん)顛倒

を「三顛倒」といい、また

  1. 無常
  2. 不浄
  3. 無我

なる現実存在を、常・楽・浄・有我ととらえて執着する誤謬「常顛倒・楽顛倒・浄顛倒・我顛倒」を「四顛倒」といい、この三顛倒と四顛倒を合わせて「七顛倒」と呼ぶ。     〔瑜伽師地論(8)〕