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どんせん

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

曇遷

 中国河北省深州の人。13歳で易経・老荘に通じていた。のち、出家を志して定州賈和寺の曇靜に従って、21歳で出家する。
 最初は『勝鬘経』を学び、具足戒を受けて、曇靜とともに五台山に上る。
 のちに鄴都に帰って講肆を歴訪して、小乗を捨てて大乗に入り、ひとえに曇遵について綱要を禀ける。

 世間から隠れて林慮山に入り、浄国寺に住して、来たり問うものに、『華厳経』『十地経』『維摩経』『楞伽経』を説き、『地持論』『起信論』を研鑽した。
 のち唯識を深めていたが『摂大乗論』を弘め、楞伽経・起信論・如実論などを講じた。これが、『摂大乗論』が北の地で行われるようになった最初である。

 大業3年12月、禅定寺にて、66歳で寂す。南山北の麓、勝光寺に葬る。

著書

  • 摂大乗論疏 10巻
  • 楞伽経疏
  • 起信論疏
  • 成唯識論疏
  • 如実論疏
  • 華厳明難品玄解 等凡そ二十余巻