『中論』の最初の偈のことを言う。
不生不滅などの8種の否定(八不)を通じて明らかにされるところの中道、すなわち「中」の立場・実践のこと。
中国三論宗の説で、八不中道の解明が『中論』の主題であるとされる。上記の偈のサンスクリット原文では、「八不」は縁起の修飾語である。