操作

「ほうぞうぶ」の版間の差分

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

(法蔵部)
(法蔵部)
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
1行目: 1行目:
 
=法蔵部=
 
=法蔵部=
dharmaguptaka (skt.)
+
<big>Dharmaguptaka</big> (S)<br />
 
部派の名。
 
部派の名。
  
 紀元前2世紀初期頃の成立したと推定される。思想内容の詳細は不明だが、五蔵説を主張したこと、また[[ぶっとう|仏塔]]信仰の果報を唱えたことなどが知られている。
+
 紀元前2世紀初期頃の成立したと推定される。思想内容の詳細は不明だが、五蔵説を主張したこと、また[[ぶっとう|仏塔]]信仰の果報を唱えたことなどが知られている。<br>
 +
 分派には二説ある。
 +
# [[じょうざぶ|上座部]]→[[せついっさいうぶ|説一切有部]]→[[けじぶ|化地部]]→法蔵部 『[[いぶしゅうりんろん|異部宗輪論]]』の説
 +
# 上座部→化地部→説一切有部・法蔵部 『[[とうし|島史]]』@セイロン
  
 
 [[じょうざぶ|上座部]]の系統に属するが、その説はむしろ[[だいしゅぶ|大衆部]]に近かったらしい。
 
 [[じょうざぶ|上座部]]の系統に属するが、その説はむしろ[[だいしゅぶ|大衆部]]に近かったらしい。
  
 
:[[しぶりつ|四分律]]はこの部派が伝持したものである。
 
:[[しぶりつ|四分律]]はこの部派が伝持したものである。

2017年5月9日 (火) 09:17時点における最新版

法蔵部

Dharmaguptaka (S)
部派の名。

 紀元前2世紀初期頃の成立したと推定される。思想内容の詳細は不明だが、五蔵説を主張したこと、また仏塔信仰の果報を唱えたことなどが知られている。
 分派には二説ある。

  1. 上座部説一切有部化地部→法蔵部 『異部宗輪論』の説
  2. 上座部→化地部→説一切有部・法蔵部 『島史』@セイロン

 上座部の系統に属するが、その説はむしろ大衆部に近かったらしい。

四分律はこの部派が伝持したものである。