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出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 存在するもの([[ほう|法]])のすがた。ありよう(相)。[[ゆいしき|唯識]]は[[ゆが|瑜伽]]を修して存在するもののすがた・ありようを[[かんざつ|観察]]し、最終的にはその存在の本性をしる[[ちえ|智慧]]を得ることを目指す。たとえば、[[しゅうじゃく|執着]]の対象のありようは、ただ心のなかに現れたものにすぎないと知り、その対象の真のありようをさとってそれへの執着をなくすことを目指す。
 
 存在するもの([[ほう|法]])のすがた。ありよう(相)。[[ゆいしき|唯識]]は[[ゆが|瑜伽]]を修して存在するもののすがた・ありようを[[かんざつ|観察]]し、最終的にはその存在の本性をしる[[ちえ|智慧]]を得ることを目指す。たとえば、[[しゅうじゃく|執着]]の対象のありようは、ただ心のなかに現れたものにすぎないと知り、その対象の真のありようをさとってそれへの執着をなくすことを目指す。

2017年5月9日 (火) 11:40時点における最新版

法相

dharma-lakṣana (S)

 存在するもの()のすがた。ありよう(相)。唯識瑜伽を修して存在するもののすがた・ありようを観察し、最終的にはその存在の本性をしる智慧を得ることを目指す。たとえば、執着の対象のありようは、ただ心のなかに現れたものにすぎないと知り、その対象の真のありようをさとってそれへの執着をなくすことを目指す。

法相宗の法相

 玄奘がインドから伝えた唯識思想に基づいて弟子の慈恩大師によって開かれた学派を法相宗という。奈良時代に日本に伝えられて以後、仏教の根本学として学びつづけられている。法相宗の教理を法相学あるいは性相学ともいう。