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むしょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

無性

無自性

〈niHsvabhaava〉
 固定した実体のないこと。またそのようなものが実在しないことであって、と同義語である。「無自性」ともいう。大乗仏教においては、あらゆるものは因縁によって生起するゆえに無自性・空であると説く。

無性有情

〈agotra〉
 三乗の悟りを得る素質(性)とくに仏性のないものをいう。「無性(姓)有情」の略であって、「無種姓」ともいう。唯識法相宗の教義において五性(五性各別)の中の一つに数え、永久に成仏できないものとされる。

ある衆生は三乗の種子皆無し。此の人は何(いつ)と無く凡夫にてはつるなり。是れを無性有情と名付く    〔法相二巻抄下〕