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やく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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 駆役とおなじ。かりたてて働かせること。
とは謂く、心を造作せしむるをと為し、善品などに於て心を役するをと為す。謂く、能くの正因などのを取って、自らの心を駆役して善などを造らしむ」

adhikṛtya: niyama: niyamya: prati
 ~に関していえば。~の観点からいえば。~に限定すれば。
「世俗の道理に約せば、眼などは最勝なるが故に、彼れに於て見者などを立つべし」「世尊は唯だ分位に約して諸の縁起に十二支ありと説く」

anugraha: anugraha-kārin: sātmya  やくにたつ、ためになること。利益を与えること。助けること。ためになることをすること。
「医薬に近よらず、己に於て若しくは損、若しくは益を知らず、非時・非量に非梵行を行ず」「上妙の飲食は身を益し、麁悪の飲食は身を損す」「菩薩は世の時務・令儀・軌範に於て世間を益せんが為に辮正機捷なり」「身心を益す」

yoga

 煩悩の異名。軛の原語yogaには、「結合する」「和合する」という意味があり、煩悩は生きもの(有情)と結合するから軛という。あるいは、煩悩は離繋(煩悩の束縛から解き離されること)のさまたげとなるから軛という。欲軛・有軛・見軛・無明軛の4種がある。

 和合義、是軛義。〔『婆沙』48、T27-247b〕
 和合有情故、名為軛。〔『倶舎』20、T29-108a〕
 軛有四種。謂、欲軛・有軛・見軛・無明軛。障礙離繋、是軛義、違背清浄故。〔『雑集論』7,T31-724c〕

dhura

 車のくびき。車のながえ(轅)の先につけて牛馬の首にあてる横木。あるいは車を平行に安定させるための横木。

 軛、謂、車輌。以軛牛者、令牛不出、能有所往、善法亦爾。軛修行者、不越善品。〔『述記』6本、T43-437c〕

oṣadhi: auṣadha: bhaiṣajya (S)
 くすり。草よりつくられた薬。薬草・医薬とおなじ。
「夢は、或いは一切の事業を休息するに由る、睡眠を串習するに由る、或いは薬に由る」

 ふえ。ふいごうに風を送る管。→橐籥

 籥、謂、管籥・籥笛之属。以内有風起声等故。〔『述記』1本、T43-246b〕