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ゆいしきさんじゅうじゅ

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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唯識三十頌

triMzikaa vijJaptimaatrataasiddhiH

 唯識を組織大成した世親の代表的著書。
 弥勒無着によって唱えられたそれまでの唯識の教理を〈識転変〉(vijJaana-pariNaama)などという新たな術語を用いつつ、わずか30の偈頌(げじゅ)の中に巧みにまとめあげたものである。世親が自身で註釈をほどこすことなく没したため、その後その内容の解釈をめぐってさまざまの論争が展開された。

 それらの諸異説のうち護法の見解を正統なものとしてまとめあげたのが、玄奘が訳した『成唯識論』であり、この論の出現によって中国において法相宗が成立した。