citta-maatra
あらゆる存在はただ心の現れにすぎないとみる見解。仏教はもともと唯心論的傾向が強い思想であるが、華厳経においてはじめて「あらゆる現象世界はただ心でしかない」という「三界唯一心」の考えが前面に打ち出された。この華厳経の唯心説に大きな影響を受けて、「唯識」という新たな思想が唯識派によって唱えられた。