ろくしき
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
六識
SaD-vijJaana (skt.)
- 眼(げん)
- 耳(に)
- 鼻(び)
- 舌(ぜつ)
- 身(しん)
- 意(い)
の6種の識を指す。
「識」(vijJaana)は分別や判断などの認識作用、またはそれを行う認識主体としての心をいう。一般的には後者のような認識主体としての意味でいわれる場合が多い。
それぞれの識は、それと対応する6種の感官(六根)と、およびその対象(六境)とによって起こる、といわれる。また,根・境・識の和合によって認識がなされるとする学派もある。
アビダルマ(阿毘達磨)仏教では心のあり方をこの六識に分析するが、唯識派では、それに第七識としての末那識、第八識としての阿頼耶識を加えて八識とする。