īrṣā: īrṣyā (S)
随煩悩の心所の一つ。 ねたみ。自己の名利をもとめるあまり他人の繁栄をねたむ心をいう。憂いを生じ心を不安隠にする働きがある。嫉妬ともいう。
嫉、謂、於他諸興盛事、令心不喜。〔倶舎論21、T29.0109b〕
心懐染汚、不憙他栄故、名為嫉。〔瑜伽師地論89、T30.0802b〕
云何為嫉。殉自名利、不耐他栄、妬忌、為性、能障不嫉、憂慼、為業。謂、嫉妬者、聞見他栄、深懐憂慼、不安隠故。〔成唯識論6,T31.0033b〕