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そうぞく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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相属

saṃbaddha (S)

 互いに関係すること、むすびついていること。たとえば、眼根・耳根・鼻根・舌根・身根・意根の6つが一の身体のなかで互いに関係し合っている、此の存在が彼の存在を生起することにおいて此と彼とが互いに関係している、(器官)と(対象)とが能取(認識するもの)と所取(認識されるもの)との関係にある、などのありようをいう。
「非時に説いて前後の義趣が相属せざるが故に雑乱語と名づく」
「心一境性と身心の軽安との二法は展転して相依し展転して相属す」

 云何相属。謂、内六処、於一身中、当知、展転互相繋属。又若此法、能引彼法、当知、此彼互相繋属。又諸根境、当知、能取

所取互相繋属。〔『瑜伽師地論』13、T30-346b〕

相続

ud-vah

ud-vah: pratisaṃdhāna: prabaddhatva: prabandha: pravāha: pra-vṛt: prasara: prākarṣika: prābandhika: saṃtati: samita: sānubandha: srotas (S)

 つづくこと。存続すること。連続して存在しつづけること。種類として、自身相続・他身相続・諸根相続・境界相続の4種〔『瑜伽師地論』100、T30-879b〕、中有相続・生有相続・時分相続・法性相続・刹那相続の5種〔『大毘婆沙論』60、T27-310a〕が説かれる。
「悪心と害心とは久しくは相続せず」「薀の体を離れて外に相続し流転する法は不可得なり」「三世の中に分段して諸行は相続して転ず」「一切の外分のあらゆる麁色は四大の所成にして恒に相続して住す」

pratisaṃdhi

 母胎のなかにふたたび入ること。再生すること。生存が連続すること。
「母腹の中に於て相続する時には、名色とは互にと為る」

saṃtati: saṃtāna

 特に生命的存在が存続することをいう。生命の流れ。仏教は固定的・実体的存在としての自己()を否定する無我の立場より、自己存在を刹那に生滅するの連続体ととらえ、個人の存在を相続という語で表す。自己を自相続、他者を他相続という。
「仏智は能く自相続と他相続の諸漏の永尽を知る」「本性戒とは菩薩が種性位に住して本性として仁賢であり、相続の中に於ける身語の二業が恒に清浄に転ずるを謂う」「一の相続中に十八の類の諸法の種族あり」

 言相続者、即是身也。〔『述記』7末、T43-490c〕

saṃtati

 広く現象的存在(有為法諸行)が存続することをいう。現象の流れ。

 何名相続。謂、因果性三世諸行。〔『倶舎論』4,T29-22c〕

anusaṃdhi

 言葉が連続してつながること。
「菩薩が正法を説く時の名・句・文の言論は、時に応じて段重を発し、漸次相続して欣慶せしむ」