漢語の「度」は「渡」に通じ、渡る、渡すの意味だある。 「得度」は漢訳仏典中では、「迷いの世界から目覚め、彼岸に渡ること、生死(しょうじ)輪廻(りんね)の流れを渡ること、あるいは他者を導き渡す」ことを意味する。その場合「得」には、得る、出来るの意は特にない。
中国では出家制度の整備された唐宋以後、出家して僧となり、僧籍に入ることを「得度」というようになった。日本で使われる「得度」も、中国以来の用法である。