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ひんどぅーきょう

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

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ヒンドゥー教

Hinduism

 インド教ともいう。インド亜大陸に伝承されてきた民族宗教。特定の開祖、教理、教団をもたず、多種多彩な宗教観念と儀礼がある。今日ではカーストという社会構造から社会慣習、生活方法と理念、思惟形態等、つまり生活文化のすべてを内包する一つの世界と言ってもよい。

 この世界に生れたものがヒンドゥー教徒であり、改宗してヒンドゥーとなるメカニズムはない。ただしインドネシアをはじめ東南アジアにヒンドゥー教徒が存在すること、万人に普遍する真理を説く一面もあることから、世界宗教的な性格ももつ。

 歴史的にみれば、ヒンドゥー文化には紀元前15世紀ごろ以降にやってきたアーリヤ人と原住諸部族との両者の文化要素が融合、変容、並列、重層化していて、その主要部分を形成している。

ヒンドゥー教とバラモン教

 ヒンドゥー教は古代インドのバラモン教(婆羅門教)が転化して成立したとする説もあるが、これはヒンドゥー教を生活文化の体系とみるか、バラモンを中核とする宗教・思想の伝承とみるかの視座の差にかかわっている。前者の立場にたてば、釈尊もヒンドゥー世界の一員として新しい教えを説いたということになるし、後者なら仏教はヒンドゥー教と区別される。