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あんそくこく

出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』

あんそっこくから転送)

安息国

 ソ連トルクメニア南西部、コペトダーグ山脈北麓一帯を根拠としてパルティア王国を開いた。パルノイ族族長アルサク(前248頃没)の名を、中国で張騫(ちょうけん)(前114没)以来、「安息」と音写し、その王国名とした。

 中国仏教史では安世高(あんせいこう)・安玄(あんげん)・安法欽(あんほうきん)・安法賢(あんほうけん)のように安姓をもつ訳経僧が後漢(25-220)から西晋(280-316)まで来住して初期の中国仏典翻訳に大きな貢献をした。一般に安姓は安息すなわちアルサク朝(パルティア)出身とみて当時そこに仏教が既存したと解されているが、仏寺跡・典籍の発見はない。