げんらい
出典: フリー仏教百科事典『ウィキダルマ(WikiDharma)』
還來
この世にかえること。
- 若し此に還來すれば、人は同分を得。乃至廣く説かば、是の説、有りと雖ども而して別に實物有りと言ふことを説かず。名を同分と爲す。〔倶舎論、T29. 24b〕
- 生死輪転の家に還来ることは、決するに疑情をもつて所止とす。〔行巻、p.207〕
- 還来此世 imaṃ lokam āgamya (S)/ imaṃ lokaṃ āgantvā (P) 〔長阿含経、T1.0013a〕
かへり来たること。…爾れば今三界二十五有のちまたをば、尺蠛の循環するが如く往きつ戻りつする相を還来の言で顕す。〔香月〕